2017/11/10
勝手にMI-CANナイト「巣鴨救急2030」トークショー全文を大公開!
・登壇者:高島 優毅監督
野田ポエム役 鈴木 裕樹様、大島フルモンティ役 高松 信太郎様
・司会 :神 康幸(MI-CAN事務局リーダー)
神●いかがだったでしょうか?それでは、ご登壇いただきたいと思います。高島 優毅監督、「野田ポエム役」鈴木 裕樹様、「大島フルモンティ役」高松 信太郎様です。
-3名、拍手の中登壇。
神●それでは、高島監督からご挨拶をぜひ、お願いしたいと思います。
高島●高島と申します。本日は、お足元が悪い中お越しいただきまして誠にありがとうございます。そうですねー、6月に撮っていたんですけども、撮影中は運悪く梅雨前線が直撃しまして、なんか運悪いな~なんて言ってたら、今日は台風が直撃しましてね、なんか本当に今日の台風が直撃したの僕のせいかもしれないですし、もしかしたら巣鴨のとげぬき地蔵に呪われているんじゃないかって説があるんですけど(笑)、まぁ本当に観ていただけてよかったなと思ってます。ありがとうございました。
神●高島監督、ありがとうございます。「野田ポエム役」鈴木裕樹様、お願い致します。
鈴木●初めまして。「野田ポエム役」鈴木裕樹です。本日は、お足元が悪く土砂降りの中ご来場いただきまして、本当にありがとうございます。この作品を皆さんにこうして観ていただくことができて、本当に心から嬉しいなと思っています。本日は、ありがとうございました。
神●鈴木様、ありがとうございました。続きまして、「大島フルモンティ役」高松信太郎様、お願い致します。
高松●ありがとうございます。「大島フルモンティ役」高松信太郎と申します。宜しくお願い致します。僕、お笑い芸人の方もやってまして、今日は朝一でお笑い芸人の方の営業の仕事をしてきまして、一回家に帰って、で今、役者としてここに立っている……。もうなんか感情がなんかどうかなっちゃいそうな感じで、今ちょっと自分でも何言ってるか分からない……。
鈴木●何言ってるか、分からないですよ。(笑)
高松●いろんなことを初めてやらせていただいて。(今日)大きいスクリーンで観ることができて。ネットで今配信されてるんで携帯で観てて、なかなかいい芝居してんじゃんって思ってたんですけど、大きくなるとちょっと荒が目立ちますね。
高島●まぁまぁまぁ。(笑)
高松●やっぱすごいですね。役者さんって。皆様、すみません、こんな挨拶になりましたが、今日はありがとうございました。
神●それではまず、高島監督にお伺いしたいんですけど。先日、ちょうど一か月前の野外映画祭でお披露目があったんですけど、都内では初めてスクリーンでの上映です。ちょうど1年前くらいに3分間の予告編を作られて応募されたということで、この1年間の思いも込めてどのような感想を抱かれたかなと思って。
高島●1年前に応募した時は、本当に会社で残業がはかどらなくて、ネットサーフィンをしてた最中に、応募フォームを見つけまして。は~なるほどな、みたいな。(締切が)明日までかみたいな感じで、じゃあ出そうかなということで出したんですけど、まさか1年後にこんなことになるとは思ってなかったんで。13年後の巣鴨なんてどうなってるかわからないなって、本当に思いますけどね。
神●スタッフの皆にも言ってたんですけど、僕がたまたま使う駅の改札口を出ると、「救急車はタクシーではありません」っていうポスターが貼ってあるんで、13年後というよりは結構近い未来なのかなっていう気もしますが。
高島●撮影も大変で、完成するのかどうかと……。ドローンのシーンがあったんですけど、なんかスペアが一個しかなくて、軽いやつじゃないと都内では飛ばせないって言われて。本当に軽いやつだったんですけど、一台目が風にあおられて壁に激突していきなり壊れたんですよ。
高松●またすごいのが、ドローンを操縦してくれる人が、15cm位のヒールを履いた超ギャルだったんですよ。(爆笑)
高島●お洒落な方だったんですよね……。
高松●大丈夫、大丈夫、全然壊れても大丈夫って言うんですけど、撮影は押してたからね。
高島●ドローン、いきなり壊れましたからね。壁にバーンってぶつかってね。
高松●素敵な女性だったんですよね~。(爆笑)
高島●女性のことはいいんですよ。女性のこと言うな~、やけに。(笑)
神●はい、続きまして鈴木様、如何でしょうか?今日スクリーンでご覧いただきまして。そうとう振り切った役だったと思うんですけども。
鈴木●やっぱり、こうして観ることができて嬉しかったですね。オーディションで監督に選んでいただいて、監督の笑いに対する並々ならぬ情熱を感じたので、結果としてはただああやって叫んでるだけの男なんですけど。(笑)いろいろな試行錯誤を経て、あそこにたどり着いたという。ポエムとフルモンティでどっちになるかは(どちらがどの役を演じるのか)わからなかったんですけど、やっぱり高松さんがお笑い芸人さんでいらっしゃるということもあって、きっと高松さんがツッコミになるだろうと思っていたら僕がツッコミだったのでとてもびっくりしましたね。監督の狙いがあったのかなって言う。
高島●鈴木さん、すごい熱意を持ってやっていただきましたね。……これ、まだ鈴木さんに確認してないんですけど、最初の打ち合わせの時に、ちょっと本読みして、いろいろ方向性を伝えて、お二人には10分くらい早く帰ってもらって、そのあと僕は別の打ち合わせしてたんですけど。外に出たら、鈴木さんが僕を待ち伏せしてて……。あれは、一体……。(笑)
鈴木●待ち伏せじゃないですよ(笑)
高松●気持ち悪い!(笑)
高島●偶然を装って、「あっ、監督!」みたいな感じで声かけてきて。(笑)どう考えても待ち伏せしてましたよね。
鈴木●いやいや。(笑)ああだったなこうだったなって思いながら少しぼーっとしてたら、監督が出てこられたんで……。
高島●あ、違ったんですか、待ち伏せじゃないんですね。そうですか。でもすごい熱意あるな~と思って、僕半分感動して半分恐かったんですけど、待ち伏せじゃなかったんですね。(笑)
高松●オーディションやってる時も、エチュードというか、何回も何回も2人でやる機会が多くて。あのオーディションって2000人くらい来てるんでしたか?
高島&鈴木●そんな、いないよ!(爆笑)
神●監督は、もともと演劇の世界の方なんで、オーディションのやり方も一風変わってましたよね。
高松●アドリブを何回もやらせましたよね。
高島●あ~まぁねぇ。(笑)ちょっと申し訳なかったと思ってますけど……。
鈴木●映画の中にもちょいちょいアドリブが入ってましたよね。
高島●ちゃんとした日本語になってない台詞もあるんですけど、あれは全部アドリブなんで。
高松●そうですね、僕たちが悪いわけじゃないんで。(笑)
鈴木●台本はちゃんとあるんですけどね。でも、自由演技っていう時間があったんですよ。
高島●最後の救急隊員のおじいさんなんか、アドリブ100個くらい入れてきて、今2個しか残ってないんですけど、最終的には。(爆笑)
高松●ガレージの入口から兄貴のとこまで行くまでに5分くらいかかってね。(笑)
鈴木●全然たどり着かないんですよ。(笑)
高島●ノーカットでいったらあのシーン10分くらいあって、長すぎるだろうって。(爆笑)
神●それでは、お待たせしましたけど。高松さんは、これが映画俳優デビューということですか?
高松●はい、もちろん。オーディションの時から緊張して。オーディション、芸人も来てましたよね?
高島●はい、ちょっと芸人さんにも是非と思って。
高松●いや、本当に芸人が何人もいる中で、なぜか鈴木くんとやる機会が多くて。
高島●僕の進め方が下手だったんですよね。もうばれてたって言うね。
神●決め打ち的になっていったということですか?オーディションやりながら。
高島●1回目のオーディションをやりながら、この二人が第一候補かなっていう感じになっていって、2回目のオーディションの時にまだ10人位残っていらっしゃったんで、その第一希望を悟られないようにいろんな組み合わせでやってはいたんですけど、めちゃくちゃばれてたっていうことですよね。
高松●初めて聞きました。(笑)一次オーディションで残ってた明らかに大きいプロダクションの2人に、もう絶対決まってるんじゃないかって。
鈴木●裏を読み過ぎだよ。(笑)
神●鈴木さんと高松さんは、兄貴と子分という設定です。街角で偶然拾った名刺が「おっ、キラキラネームじゃないか」みたいなところから、どれくらい経って、この犯罪現場に来てる感じなんですかね?一年くらいですか?監督。
高島●そうですね……。今、厳しく設定の裏を聞かれて、動揺してますけど。(笑)
神●僕が聞きたかったのは、撮影期間は短かったですけど、撮影に入られる前に、お二人でどうやって兄弟感みたいな空気を作られようとしたのかなぁって。
鈴木●どうですか?(高松さんに向けて)
高松●僕はまぁ、鈴木君に委ねたというか。(笑)
鈴木●そうなんですか!?
高島●今、パスの回しあいだな。爆弾をどっちに渡すかみたいになってる(笑)
高松●本番に入る前に、稽古を何回もやったので関係性はできていて。本番入った時はもちろん台詞は完璧に入っていて、関係性も。実は、年は僕の方が上なんですけど、ちゃんと媚びへつらって対応するみたいな。(笑)
鈴木●撮影前も撮影中も、結構飲みに行ったりしましたね。
高松●あれは(お金は)、僕の方が多く出しましたよね?(笑)
鈴木●それは、先輩だからね!(笑)
高島●雑談になっちゃってる!(爆笑)
神●でも、この雑談がいいですよね~。もっとシーンとする舞台挨拶、僕何度も見てるんで。
高島●あ~、そうなんですね……。
神●実際は、撮影中仲が悪かったんじゃないかな、みたいな(笑)
高松●僕たち、仲悪い感じの方がよかったですか?(笑)
神●いや、そんなことはない!(笑)あの「家族」のくだりがものすごく好きなんですよね。何度観ても笑ってしまう。
高島●あの「家族」の話の後の、高松さんの感動的な長台詞だけ6回位やりましたね。(笑)
高松●6回位やりましたね。
高島●台詞がね、そこだけ入ってないっていう。(爆笑)
神●あのシーンの後、電話を投げたのが、わりに至近距離で見つかるっていうのも、その場のノリですか?
高島●そうですね。あそこで電話をずっと探していると、もう音声ガイダンスどころじゃねぇだろみたいな。
鈴木●……言っていいんですかね?裏側というか。(笑)電話を投げた後に、フルモンティがリフトみたいな所にいたじゃないですか。それが、あのまま上がっていくっていうのがあって。
高松●リフトが上がってきて降りてくるんですけど。時間が……。(笑)
高島●信じられないくらい間延びしたんですよね。あのシーンやってた時。
高松●監督、面白いって言ってたのに。(笑)
高島●あのシーン、5時間くらい撮ってたから。(笑)
神●ちょっと時間の制限がございまして、このまま1時間くらい話しても面白いんじゃないかとは思うんですけど。
高松●次の作品が待ってますので。
神●最後に、ちょっと答えにくいかもしれないんですけど、この「巣鴨救急2030」がこの先どんな風に旅立って行ってほしいか。なんかそんな夢を語っていただけたら。
高島●答えにくいですね……。でも先程仰っていただいた通り、僕は演劇をやっていたので、こうやって映画が映像となってネットで配信されたり、僕が知らないところで誰かに観られているというのがすごい新鮮だし、面白いなと思いました。完成したところから実は歩き始めるのが映画なのかなということを、今回すごい実感したのでこれから先がすごく楽しみですね。
神●鈴木様、如何でしょうか?
鈴木●さっきも話に出た通り、ありえない話ではないかなという時代になるかもしれませんし、この作品はコミカルに描かれてますけど、きっと観る人それぞれでいろんな捉え方ができる作品になっていると思うので、本当にたくさんの人に観ていただけたらなと思います。
神●ありがとうございます。高松さん如何でしょうか?
高松●そうですね、ジャスティン・ビーバーがツイートしてくれたらいいなっていう。(爆笑)今の日本の現状を世界(の方)に観ていただいて……。
神●あ~、いいですね。救急車がなかなか来ない現状って、もしかしたらニューヨークとかロンドンとか、ムンバイとかジャカルタとかでも同じような状況なのじゃないかという気がしていて。字幕をつけて海外の映画祭に出してみるのもいいのかなと。クレッシェンドの野望でもあるかもしれませんが。
高松●これ、持って行けるんじゃないですか?ブロードウェイとかに!?
鈴木●なんで急にそっち側になったんですか?(高松さんに向けて)
高松●ブロードウェイに行った頃には、僕は外されてるかな……。(笑)
高島●いやいや、外すってないでしょ。(笑)
神●……そんな展開も考えています。
高島●今、言質頂いたということで、よろしいですか?(笑)
神●……やろうかな?くらい。(笑)
高島●逃げ道を!(笑)
高松●副社長、お願いします!(笑)
神●頑張ります!では、ここでフォトセッションに入りたいと思いますので マイクを回収してもらい、真ん中にお集まりいただけませんでしょうか。
-フォトセッション
神●それでは、どうもありがとうございました。盛大な拍手でお送りください。